世界に希望を生み出そう

2023-2024 船橋東ロータリークラブ会長 三 須 榮 光


『HEROES』

 我々の船橋東ロータリークラブは創設47年を迎えます。3年後には50周年の節目も控えております。皆様もご承知のとおり2020年の初めから新型コロナウイルスが発生し、混乱の中、我々は過ごしてきました。このコロナ禍で我々の活動は、数多くの中止・延期を強いられてきました。私は、鈴木恭浩会長の時に幹事として支えさせていただき、その時この災禍によりメンバー同士の友愛を通じて生涯の友をつくる大切な時間を奪われたと感じました。しかし、その中でも新しい仕事の仕方、新しい生活の仕方、新しい遊び方の気づきと学びがありました。また、新型コロナウイルスの影響もワクチン接種の拡大により、予断を許せない状況でありますが終息へと進みつつ明るい未来の兆しが見えてきました。そして、50周年に向けてメンバーとの絆をより深め友愛をさらに構築するため、今年度は本来の楽しい親睦と平和を願う奉仕活動を一年間続けていくことを目指して参りたいと思います。

 現代は、政治、経済、環境、医療、IT、どの分野であれ世界のどこかで起こっていることは、我々の生活へ即座に影響を与えます。その中でも私は、現在の日本で貧困が深刻化していることに注目しました。この状況は、不況である経済的な問題や、現代社会の様々な変化、人口推移など多種多様な要因が絡み合って生まれています。今、日本の子どもの7人に1人が貧困に苦しんでいることをご存じでしょうか。これは中村和一会長の時、社会奉仕委員長としてロータリーの活動をとおして深刻に受け止めなければならないと思いました。我々は、船橋市民として視野を広げ、多様性、適応力、柔軟性に深い理解を示し、今こそ強いロータリーを目指す時期が来たのです。奉仕活動と未来を担う子どもたちの理解を深めることを仲間と共に創造しましょう。

 今年度のスローガンを『HEROES』と掲げさせていただきました。ヒーローとは、世の中の平和を守る英雄のことと、神話や物語などの主人公のことを言います。ヒーローの多くは、普通の人を超える力・知識・技術・能力を持ち、それらを用いて一般社会にとって有益とされる行為、いわゆる救世主として行動します。多くの物語では、これを阻止しようとする悪役・敵役が共演することになります。また、突出した能力を持っていない場合でも、何らかの形で英雄的行為をすることがあります。そして、その言葉の印象としても憧れやピンチの時に現れて困った人を救うというような印象もその言葉から想像できます。しかし、幼少期において誰もが憧れた強く、逞しいアニメや映画の主人公でも、ヒーローと認知されるまでには、何度も何度も困難や壁にぶつかり、その度に立ち上がり強く成長していき、人としての愛と勇気の輝きを増すことで、多くの人の心を惹きつけ、やがては本当のヒーローへと成長していくのだと思います。ロータリークラブに置き換えてみてもメンバーそれぞれが主役であり、真剣に奉仕活動、会員の交流という学び舎で互いに切磋琢磨することで成長し、そして互いを認め合い友情を育み、それぞれの物語を経て、さらに地域で必要とされる『まちのヒーロー』となるべく、率先し行動しましょう。
 我々は『HEROES』共に大きな感動と愛を持って未来の平和への道を切り拓きましょう。

2023-2024  
船橋東ロータリークラブ会長  
三 須 榮 光